ウーバーバトラーの現在とレストラン騒動後のイギリスの反応【アンビリバボー】

ウーバーバトラーの現在とレストラン騒動後のイギリスの反応【アンビリバボー】

皆さんはネット上の口コミをどの程度信用していますか?

 

例えば気になるレストランがあった時、
そのレストランの評判をあらかじめ知るために
「食べログ」や「ぐるなび」といった口コミサイトをあらかじめチェックする人は多いと思います。

 

しかしその口コミが「もし全て嘘だったら」、
さらに自分の気になっていたレストランが「存在すらしていない
としたら」
なんて考えたことはありますか?

 

2018年3月15日放送の「アンビリバボー」では「フェイクニュース」をテーマに、
イギリスのウーバーバトラーさんという人物が作った架空のレストランの騒動について取り上げられるようです。

 

そこで今回は、アンビリバボーで取り上げられたウーバーバトラーさんが架空のレストランを作った経緯や
ウーバーバトラーさんの現在について見ていきます。

 

ウーバーバトラーの架空レストラン騒動がアンビリバボーで放送

まずは2018年3月15日放送の「アンビリバボー」の放送内容を見ていきます。

 

今、世界中で社会問題となっている「フェイクニュース」。そんな中、昨年イギリスでインターネットを利用したある衝撃の事件を巻き起こした男がいた。 ロンドン郊外の街・ダリッジで暮らすウーバー・バトラーは、今から2年前、駆け出しのライターだった時、小遣い稼ぎのために“うその口コミ”を書くというバイトを始めた。すると、彼の偽の口コミを見た人が“役に立った”と評価したのだ!それを見たバトラーは、世界的口コミサイトに、存在しないうそのレストランを立ち上げることを思いついた。料理の写真も全てニセモノ!しかし、最初は最下位だったランキングも偽の口コミをアップしていくうちに上昇!スタートから1カ月で予約の電話がひっきりなしにかかってくるようになったのだ!そして、スタートから半年でバトラーの実在しないレストランがロンドン約1万8千店のレストランランキングで、まさかの1位を獲得!そこで、バトラーはあることを思いつく!果たして一体!? イギリスを騒然とさせた大事件の全貌が、今宵明らかとなる!!

出典: tv.yahoo.co.jp

 

駆け出しライターとして活動していたウーバーバトラーさんは生計を立てるために「嘘の口コミを書く」というバイトを始めます。

 

その内容とは自分の言ったこともないレストランの口コミサイトに高評価のレビューを投稿するというもの。

 

ネットが発達した現代では気になるレストランがあった時に、
まず口コミサイトを確認してからいくという人が多いですから、
その中に「いかにたくさんの高評価があるか」と言ったことは大変重要になってきます。

 

そのため「口コミサイトのサクラ」といった仕事が成立しているのです。

 

そうしてウーバーバトラーさんは嘘の高評価レビューを投稿していると、
自分の書いた口コミが「役に立った!」と評価されるようになっていきます。

 

さらに自分の高評価レビューが評価されていくことでそのレストランの口コミサイト内でのランキングも上昇して行ったため、
自分の書き込みがレストランの人気に影響を与えていることに不思議な感覚を覚えるようになります。

 

そんな中、ウーバーバトラーさんはあることに気がつきます。

 

それは、口コミサイト・トリップアドバイザーに自分自身が書いたのと同様の偽の高評価レビューが存在していること。

 

おそらくこれは消費者の立場としてだけ利用していれば気づかなかったのでしょうが、
自分が偽レビューを書くという仕事を続けているうちに
「偽の口コミか本当の口コミか」ということの識別がつくようになったのでしょう。

 

こうした経験を経て、ウーバーバトラーさんはアンビリバボーなアイディアを思いつきます。

 

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ウーバーバトラー、ネット上に架空のレストラン開設

そのアイディアとは、「架空のレストランを作って架空の口コミを投稿すれば話題のレストランを作れるのでは?」ということ。

 

そこでウーバーバトラーさんは自分が住んでいた物置小屋をレストランに仕立て上げ、
その店名を「The Shed at Dulwich」(和訳:ダリッジの小屋)と名付けます。

 

 

 

 

 

 

ただ単に架空のレストランを作り偽の口コミを書き込むだけではありません。

 

レストランとしてのコンセプトも作り出します。

 

そのコンセプトとは、
・料理は外で食べる
・変わった店を装う
・家庭的な雰囲気を醸し出す
・レストランは完全予約制

 

さらに、携帯電話を新たに契約して「The Shed at Dulwich」の予約用の電話番号を作成、
また、店の公式サイトや、サイトに載せる料理写真を食品サンプルで作成します。

 

こちらは「The Shed at Dulwich」の公式サイトに掲載されている料理の写真。

 

スクリーンショット

クリーミーでまろやかな料理に見えますが、これも食品サンプル。

 

クオリティが高すぎる。。

 

こんなメニューもあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

さらに公式サイトにはメニュー一覧も載っています。

 

メニュー名は
「Lust(欲望)」
「Empathetic(同情)」
「Contemplation(塾考)」
「Love(愛)」
「Comfort(安楽)」
「Happy(幸福)」
で、

内容はシチューやスープやミネストローネ、
中にはウサギの肝臓といった変わったものも含まれているようです。

 

メニュー名のつけ方にもセンスを感じますね。世界観がすごい。。

 

こうして店のベースとなる部分を作り上げたウーバーバトラーさんは、
友人たちに偽の口コミ投稿を依頼し、
高評価レビューを多数投稿してもらいます。

 

当時トリップアドバイザーに掲載されていたイギリスの飲食店は全部で18190店舗。

 

「The Shed at Dulwich」は最初その中の最下位としてスタートします。

 

しかし1ヶ月後、店に興味を持ったお客さんから予約の電話がかかってきます。

 

当然「架空のレストラン」な訳ですから、
ウーバーバトラーさんは「予約が埋まっていて6週間後まで予約が取れません。」
と答え、予約を断ります。

 

するとこれが起爆剤となり、
「小さい小屋にあるレストランなのに予約が全然取れない店」ということで一気に話題のレストランへと変貌を遂げていきます。

 

そしてついに、口コミサイトで1位を獲得してしまうのです。

 

何もかもがウーバーバトラーさんの計画通りに進んで行ったわけです。

 

このやり方が良いか悪いかは置いといて、
起業家としての発想や行動力は天才的であると言えます。

 

ライターの仕事を否定するわけでは決してありませんが、
ウーバーバトラーさんはライターにしておくにはもったいない、
革新的なアイディアで世界を切り開いていく素質のある人物なのではないでしょうか?

 

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実際に「The Shed at Dulwich」に客を招待してみる

予約の問い合わせの電話があまりにも殺到したため、
ウーバーバトラーさんは一晩だけ店を開店してみることにします。

 

一晩だけオープンしたのは2017年11月。

 

カリフォルニアから来たカップルなど、10人のお客さんを店に招待します。

 

また店には、プロの料理人、ウェイター、BGMを流すDJ、客を装うサクラを雇い、
本物のお客さんには住所を特定されないよう、目隠しをして店に案内します。

 

そして実際にお客さんに提供したのはレトルトの食品。

 

何も知らないお客さんは特に何も疑うことなく、とても感動していたそうです。

 

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ウーバーバトラーの現在

この後、ウーバーバトラーさんは自ら「自身の作り上げたレストランが嘘であること」を公表します。

 

なぜ公表したのかというと、

「ネット上に存在する評価がいかに過大評価されたもので信頼に足らないものか」
「人々からの信頼というものはオンライン上のプラットフォームでいとも簡単に操作できる」

といったことを
社会に知らしめるためだったそうです。

 

情報化社会の発展によってあらゆる情報を簡単に手に入れることができるようになったことは大変便利なことですが、

その一方で膨大なネット上の情報から真実を正しく見極めることがいかに難しいか
ということを表しているようです。

 

また、ウーバーバトラーさんはある名言を残します。

 

「みんなはネットで見たものだけを信じて、自分の感性を信じていない。」

 

これはいわゆる「プラシーボ効果」を表したもので、
「The Shed at Dulwich」の場合だと、
ネット上で得てきた情報や店の凝った演出、

さらに「長期間待った末にようやく店に足を運ぶことができた」という背景が、
実際には唯のレトルト食品しか食べていないのにお客さんを大きな感動へと導いたのだと考えられます。

 

【プラシーボ効果の本来の意味】

偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。

出典: ja.wikipedia.org

 

この一連の騒動に関してウーバーバトラーさんに対する批判の声もあったようですが、
全体としてはそれほどネガティブな反応はなく、
むしろバトラーさんの試みに「教訓を得た」と考えている人が多かったようです。

 

これがもし、バトラーさんが莫大な利益を得るために行っていた行為であれば社会全体としても批判されていたのでしょうが、
バトラーさんの行為の目的は「好奇心」や「実験的な要素」が強かったため、
世間もそれほど批判することはなかったのでしょう。

 

ウーバーバトラーさんの行為自体は日本では到底考えられないことですが、
ネット上の情報をいとも簡単に信じてしまうという点では日本も同じ。

 

今後ますます情報化社会が進んでいくからこそ、
「真実を見極められる力」というのが必要になてくるのかもしれません。

 

ウーバーバトラーさんは現在フリーランスのライターとして活動しており、
ライターの他にも音楽制作や映画制作といったことも行っているそうです。

 

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