「ブラックペアン」のスナイプのモデルとなっている器具

「ブラックペアン」のスナイプのモデルとなっている器具

2018年4月22日スタートのドラマ「ブラックペアン」で登場するスナイプAZ1988という器具にスポットを当てていきます。

 

スナイプAZ1988は「ブラックペアン」のストーリーの鍵を握るものの一つとして登場するわけですが、
一体どのような器具なのでしょうか?

 

また実在するどの器具がモデルになっているのでしょうか?

 

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「ブラックペアン」のスナイプとは?

ドラマ「ブラックペアン」では渡海(二宮和也)と対立する高階権太(小泉孝太郎)が、スナイプという器具の普及を推進していきます。

 

この「スナイプAZ1988」というのは外科医の腕を必要としない最新手術医療器具で、
歪んだライフルのような見た目をしています。

 

スナイプは直腸癌の超低位前方切除用に開発されたものを高階(小泉孝太郎)が心臓手術用に開発したもので、
手術後の合併症の一つである縫合不全をゼロに抑えられる器具として登場します。

 

縫合不全とは、主に手術後に吻合したの際に縫合した組織間が十分な癒合を起こさず、縫合部位の一部もしくは全体が解離してしまう現象である。術後合併症の1つ。

出典: ja.wikipedia.org

 

引用元:https://dogatch.jp

 

この小泉孝太郎さんが右手に持っているのがスナイプですね。

 

ちなみに「スナイプ」という名前の医療器具は実際には存在しません。

 

ドラマの原作となっている「ブラックペアン1988」でも出てきますが、作中の造語として作られた名前です。

 

また、原作では「スナイプAZ1988」という名前で登場し、心臓手術用ではなく食道手術用の器具として使われています。

 

「スナイプ」の名前の由来については明かされていませんが、
「スナイプ(snipe)」という英語を日本語に訳すと「狙撃する」といった意味になります。

 

「スナイパー」の動詞形ですね。

 

すなわち、「ブラックペアン」に登場するスナイプは「的確に狙いを定め治療をするもの」といった意味合いで名前が付けられたと考えられます。

 

さて、このスナイプAZ1988ですが、物語ではネガティブなものとして捉えられています。

 

高階はスナイプを「誰でも簡単に食道癌を手術することができるもの」として推進していくわけですが、

中堅医師がスナイプを使用したところミスをし、患者さんの命を危うく奪いかけてしまいます。

 

そこへスナイプの使用に反対していた渡海が現れ手技によって吻合を成功させ、

「外科医には技術が必要であること」を高階に伝えていきます。

【関連】「ブラックペアン」の意味と由来【ドラマの結末に関係する?】

 

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「ブラックペアン」スナイプのモデルとなっている器具

スナイプという名前の医療器具は実在していないと先ほど述べましたが、
スナイプと”同じ役割を果たす器具”自体は実在しています。

 

それが「自動吻合(吻合)器」という器具です。

 

ドラマ「ブラックペアン」に出てくるスナイプは心臓の手術(原作では食道手術)を行う「自動吻合器」ですが、
実際の医療現場で元々開発された自動吻合器は血管や腸を吻合するものとして開発され、
直腸癌の治療などに使われているそうです。

 

この自動吻合器が開発された経緯ですが、腸や血管の吻合というのは非常に難易度の高い手術で、
技術レベルの低いお医者さんが行うと手術後に合併症が発生する可能性が高まるのだとか。

 

しかしこの自動吻合器を使用すれば医師の技術レベルにかかわらず綺麗に縫い合わせることが可能になるのだそうです。
(もちろん素人ができるようなものではありません。)

 

「ブラックペアン」ではネガティブに捉えられていたスナイプですが、

自動吻合器の登場によって医師や病院による格差が無くなったとして、画期的な器具として医学界では賞賛されていたみたいです。

 

医師の技術レベルにかかわらず治療が上手くいくというのは、医療を施す医師だけでなく患者さんにとっても非常に安心なものですね!

 

ドラマはあくまでもドラマなので、ドラマでネガティブに捉えられていたからといって、実際の医療現場の自動吻合器に対しては勝手なイメージを持たない方がいいかもしれません。

 

こちらが実在する自動吻合器の一例です。

 

引用元:http://www.medicalstapler.com

 

ステープル形状(ホッチキスのような形)になっているのが特徴です。

 

また、世界で初めて(1958年)開発された自動吻合器がこちら。

引用元:https://ikakikai-hozon.org

 

これは泉工医科工業で開発されたものなのですが、今から60年も前に日本でこのような画期的な医療器具が開発されていたというのは驚きです。

 

京都府立医科大学の峰勝教授という人が開発したそうです。

 

元々開発された自動吻合器は消化管などの手術を目的に作られましたが、

現在では「ブラックペアン」のように食道手術や心臓手術にも応用されたものも出ているようです。

 

例えば「米国製腸管 自動吻合器EEA」という、食道や胃の吻合術に応用されているものや、

「Aortic connector」という冠動脈のバイパス手術(心臓手術の一種)に応用されているものも登場しています。

 

世界の医療は私たちの知らないところで進化していってることがわかります。

 

繰り返しになりますが、ドラマはあくまでドラマであり実際の医療に参考になるようなものではないので、

ドラマでスナイプが否定的に捉えられていたからといってその価値観を現実に持ち込まないようにしたいですね。

 

また、この記事は医療の専門家が書いた記事ではないので、

あくまでドラマ「ブラックペアン」を楽しむための予備知識として紹介している記事だということを念頭においていただきたいと思います。

 

それでは最後までドラマ「ブラックペアン」を楽しみましょう!

【関連】「ブラックペアン」のロケ地の病院を徹底調査!【千葉・沼津など】

 

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まとめ

ドラマ「ブラックペアン」に登場するスナイプとはどのような医療器具なのか、
さらにスナイプのモデルとなっている実在の器具はどういった位置づけなのか、
といったことについて見てきました。

 

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