上皇とは?簡単にわかりやすく説明【歴代上皇の一覧も】

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平成から令和への改元は、非常にめでたいものとなりました。

というのも、平成天皇がご存命の間に生前退位され、時代が変わったからです。

 

そんな平成天皇は、令和の時代になると「上皇」と呼ばれるようになります。

今回は、「上皇とは?」という疑問を持っている方のために、上皇とはなんなのかを簡単にわかりやすく説明するとともに、
歴代上皇の一覧についてもまとめていきます。

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上皇とは?簡単にわかりやすく説明

上皇とは、天皇として即位した方が天皇の位を降りた(現在は生前退位などとされているが、本来は譲位という)後に付く位のことです。

本来は太上天皇(だじょうてんのう)と呼ぶのですが、上皇はその略だということです。

 

日本史によれば、最初に天皇を譲位して上皇になったのは、奈良時代の女帝である皇極天皇で、
その後、斉明天皇として重祚(もう一度天皇になった)しています。

 

そして平安時代になると、天皇として崩御(亡くなること)するのを避けるために(天皇が亡くなると盛大なお葬式、儀式が必要であるとか、
安倍晴明とかの時代でもあるので、物忌みや縁起が悪いとかの理由があった)、亡くなる直前に譲位して上皇になる、

または亡くなっていてもまだ生きていることにして次の天皇に譲位して上皇として亡くなったことにするなどということもやっていました。

 

また、平安末期になると、天皇として行う行事や儀式など、日々の生活が堅苦しいが一旦譲位すると天皇の地位に関する束縛を離れて自由な身になるが高位のままなので、
いいとこどりをしようとして天皇の位を降りて上皇になり、趣味やお寺参りなどをする、
または当時流行していた仏門に帰依して法皇となり、我が子の天皇を意のままに操って政治を行う院政をするというのもありました。

 

源平の争いとか、武士の台頭で鎌倉幕府が出来るはずですよね。

鎌倉時代後半になると、上皇がなんと5人いた時代もありました。
後深草上皇・亀山上皇・後宇多上皇・伏見上皇・後伏見上皇です。

 

こういってはなにですが、「問わずがたり」の時代で、後深草上皇も亀山上皇も、やたらと子供が多いです。

その後、江戸時代の後半の光格天皇(明治天皇の曽祖父にあたる)が譲位して上皇になったのが最後の上皇でした。

 

尚、天皇の父であるのに天皇に即位した息子よりも早く亡くなり、天皇になるはずが天皇になる前に亡くなったことと、

宮家から入って天皇に即位した息子が父よりも高い位になったことなどを考慮してという理由で、
譲位した天皇に限って贈られるはずの上皇、太上天皇の称号(尊号)を、
天皇に即位せずに贈られた方が4名あります(うち2名は亡くなった後)。

 

そして近世になると、明治以後に出来た皇室典範という法律によって、天皇に即位された後は亡くなるまで譲位しないようになっていたこと、
元号も明治以前は、大地震や飢饉など、何かすごく悪いことがあったとかでコロコロと変えていたのですが、
天皇一代で同じ元号を使う、一世一元制が制定されていました。

 

が、平成になって即位された明仁天皇陛下が年齢や病気などを理由に譲位を望まれたので、
2017年に上皇明仁の退位を行うための特例法である天皇の退位等に関する皇室典範特例法(退位特例法)が出来て、
200年ぶりに上皇が誕生したということになります。

 

明治天皇や大正、昭和天皇でもわかる通り、元号で呼ぶのは亡くなった後の諡号なので、
現在の上皇陛下は「明仁上皇」とお呼びすることになるようです(皇族の実名を呼ぶのも失礼にあたるはずなんですが、しょうがないですね)。

 

そして上皇の英語の表記は、「His Majesty the Emperor, Emeritus」上皇后には、「Her Majesty the Empress ,Emerita」となるとうことです。

Emeritusには、名誉退職のといった意味があります。

 

しかし、皇后の位を降りた後は皇太后となるはずなんですが、皇太后は未亡人色が濃いということで上皇后と称することになったということです。

これは初めて聞きましたが、中国前趙の昭武帝の皇后に使用されたことがあるそうです。

 

が、平安時代初期に譲位した淳和上皇の皇后が皇太后と称されていることもあり、
未亡人と特定されていないなど、検索するとやはり論議の対象になっているということです。

新しい時代の幕開け、今後は皇室も変わっていくような気がします。

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歴代上皇一覧

そんな歴代の太上天皇(上皇)をまとめていきます。

 

41代 持統上皇
43代 元明上皇
44代 元正上皇
45代 聖武上皇
46代 孝謙上皇
49代 光仁上皇
51代 平城上皇
52代 嵯峨上皇
53代 淳和上皇
56代 清和上皇
57代 陽成上皇
59代 宇多上皇
61代 朱雀上皇
63代 冷泉上皇
64代 円融上皇
65代 花山上皇
66代 一条上皇
67代 三条上皇
69代 後朱雀上皇
71代 後三条上皇
72代 白河上皇
74代 鳥羽上皇
75代 崇徳上皇
77代 後白河上皇
78代 二条上皇
79代 六条上皇
80代 高倉上皇
82代 後鳥羽上皇
83代 土御門上皇
84代 順徳上皇
後高倉院
86代 後堀河上皇
88代 後嵯峨上皇
89代 後深草上皇
90代 亀山上皇
91代 後宇多上皇
92代 伏見上皇
93代 後伏見上皇
95代 花園上皇
96代 後醍醐上皇
98代 長慶上皇
99代 後亀山上皇
北1 光厳上皇
北2 光明上皇
北3 崇光上皇
北4 後光厳上皇
北5 後円融上皇
100代 後小松上皇
後崇光院
102代 後花園上皇
106代 正親町上皇
陽光院
107代 後陽成上皇
108代 後水尾上皇
109代 明正上皇
111代 後西上皇
112代 霊元上皇
113代 東山上皇
114代 中御門上皇
115代 桜町上皇
117代 後桜町上皇
119代 光格上皇
慶光院
125代 上皇明仁

 

上皇明仁の前の上皇である慶光院が上皇となったのは、1884年。

つまり、上皇明仁は日本史において135年ぶりの上皇となります。

 

まとめ

上皇とは何か、歴代にはどのような上皇がいたのかということについて見ていきました。

 

1000年以上前からあった上皇の歴史、日本人であればぜひ知っておきたいですね。