関東沈没は現実にありえるのか?実際に起こる可能性について考察

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2021年10月スタートのドラマ「日本沈没」では、小松左京の小説が原作になっており、これまで数々の映画やドラマとして描かれてきました。

 

この記事では、

・実際に関東で起こると予測されている大震災とは?

・関東沈没が現実に起こりうる可能性(物理的・社会的・経済的意味)はどれぐらいある?

・関東沈没が現実に起こった場合の社会的ダメージはどれぐらい?

についてまとめていきます。

 

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実際に関東で起こると予測されている大震災とは?

日本は地震国で、南海トラフや首都直下型地震への不安は免れません。

政府機関の「地震調査研究推進本部」の調査によると、南海トラフで今後30年の間にマグニチュード8~9クラスの巨大地震が起きる可能性は70~80%とされています。

かなり高い値といえるでしょう。

 

これまで関東圏では、1703年元禄地震、1855年安政江戸地震、1923年関東大震災という大きな地震が起きています。

たくさんの死者が出て、大きな被害が発生しました。

 

関東大震災の発生した9月1日は防災の日と設定され、「震災記念日」は秋の季語にもなっています。

その後の人々の協力による復興もめざましいものがあり、「震災」を教訓にしたいという人々の心があらわれているといえるでしょう。

 

内閣府の試算では、今後、首都直下型地震が起きた場合、死者は最大で23,000名、家屋の全壊・焼失は61万戸にのぼる見通しになっています。

津波の心配もあり、電力などのライフラインの被害も甚大です。

 

関東沈没が現実に起こりうる可能性はどれぐらいある?

2021年のドラマ「日本沈没」では、香川照之演じる日本地球物理学の研究者である田所雄介が登場します。

田所は、「将来的に伊豆沖で島が沈没し、私が恐れてきた関東沈没の前兆となる。」と、危機を訴えるのです。

 

実際に関東沈没が起きる可能性について、物理的、社会的、経済的な面からご紹介します。

 

物理的な意味での沈没の可能性

東京大学名誉教授で地球物理学者の上田誠也さんという方がいらっしゃいます。

上田教授は、小松左京さんと1973年に対談をしていますが、日本沈没の可能性は低いと述べました。

 

日本列島の土台となるプレートは、沈下ではなく隆起の動きをしており、動きが変わったとしても沈没するまでは100万年以上かかるとしています。

また、入船教授も、地中のプレートは停留し、それ以上は沈下しないという論文を発表しました。

 

しかし、令和の時代における関東大震災レベルの首都直下型地震と日本沈没の可能性について、研究を続けている地質学者の仮説もホームページや学会等で公開されています。

 

社会的・経済的意味での沈没の可能性

南海トラフの巨大地震が起きた場合、地震発生から1週間で避難をしている人々の食料がおよそ9600万食不足するといわれています。

被害施設の復旧や従業員への影響を考えると、被害額は国家予算の2倍以上にもなり、220兆3000億円にものぼるとされています。

 

また、首都直下型地震では20年間の経済損失は778兆円と推定されており、まさに沈没状態に陥ってしまうと言わざるを得ません。

関東大震災の時は、輸入超過などの影響で後に昭和恐慌が起きてしまいました。

 

また、想像を絶する不安や恐怖から虐殺問題も発生し、社会不安が一層広まってしまったのです。

過去の経験から、地方分散への動きを高めたり、早めの避難をしたり防災への備えをしっかりしていきたいものです。

 

制度やハード面はもちろんですが、心理的な面やソフト面も大切にして、社会的、経済的沈没を防ぎたいです。

 

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関東沈没が現実に起こった場合の社会的ダメージはどれぐらい?

阪神・淡路大震災では、大規模な火災と交通障害が生じました。

東日本大震災では、巨大な津波による建物や人的被害だけでなく、原発関係の風評被害も大きなものでした。

農業や水産業にも影響が出たのです。

 

現状で、実際に関東沈没が起きたと仮定した場合、まず国の主要な中枢機関が東京にあるため、社会的ダメージは計り知れないものがあります。

国の動向を決めることも、予算を立て決済することも、何もかも動きがストップしてしまうでしょう。

 

関東圏以外の地方で、いかに人々の暮らしを立て直していくかがカギとなるでしょうが、今まで通りというわけにはいきそうもありません。

外国との関係をどのように構築していき、工業を発展させ、経済の循環を良くしていくのかを一体、だれが主体となって進めていくのかが、問われることになります。

 

コロナ禍が落ち着いたとして、関東沈没が起きた場合、外国の方々も日本への観光を控えることも十分予想されます。

国際社会の中で主要先進国の仲間入りをしてきた日本の社会的立場も危うくなりそうです。

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関東沈没の現実味についてまとめ

関東沈没について物理的な面では、切羽詰まった感じはありませんが、首都圏での巨大地震の可能性は高いです。

南海トラフや首都直下型地震によって規模は違いますが、社会的、経済的な沈没については現実味が高まっています。

 

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